2017年12月10日日曜日

Allagelena donggukensis (Kim 1996) 


ヒメクサグモ


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ヒメクサグモ♀。
2017年10月、茨城にて。

外見は同属のコクサグモA. opulentaに似るが、
本種は湿地や河川敷の草地に棲息し、地表に近い位置に棚網を張る
(コクサグモは低木などの樹上に多い)。
コクサグモ同様成熟期が遅く、成体の出現ピークは9~10月頃。
(対して、クサグモAgelena silvaticaは7~8月頃に成体が多く見られる)

ヒメクサグモ♀。
2020年9月、茨城にて。

ヒメクサグモ♀の腹面図。
コクサグモとの識別点として腹部腹面の褐色条斑が挙げられる。
コクサグモでは斑紋の内側も暗色だが、本種では両縁部のみが暗色。
また、本種はコクサグモに比べて背甲や歩脚の紋様が淡い傾向にある。
正確な同定のためには生殖器の確認が不可欠。

ヒメクサグモ♀背面図。
2019年8月、山形にて。

同個体腹面図。

ヒメクサグモ♂。
2019年8月、山形にて。

ヒメクサグモの棚網。
クモはトンネル状住居の入り口で待機し、
シート部に落下してきた餌を捕獲する。


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