2018年9月29日土曜日

Aoaraneus amabilis (Tanikawa 2001) 


チュラオニグモ


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チュラオニグモAraneus amabilis♀。
沖縄島にて。

南西諸島に分布。外見や生態はアオオニグモに似る。

本種やアオオニグモを含むグループはオニグモ属の他群とは形態的に区別可能であり、ミトコンドリア COIおよび16S-rRNA、核18S-rRNA、28S-rRNA、ヒストン3遺伝子を用いた分子系統解析により単系統性が支持されたことから、新属Aoaraneus Tanikawa et al. 2021として記載された。なお、属名は「青」に由来する。
近縁な属Bijoaraneus Tanikawa et al. 2021との識別点は以下の通り。
・外雌器は長く柔軟で皺のよった垂体を備える(Bijoaraneusでは短く硬い)
・♂触肢は長い端部突片(terminal apophysis)を備える(Bijoaraneusでは短いか欠く)。
・♂触肢は亜端部突片(subterminal apophysis)を備える(Bijoaraneusでは欠く)。
・♂第二脚腿節腹面に明瞭な毛列を備える(Bijoaraneusでは欠く)。


チュラオニグモ♂。
沖縄島にて。

チュラオニグモ♂。
2017年9月、石垣島にて。

チュラオニグモ♀。
沖縄島にて。

チュラオニグモ♂。
沖縄島にて。



引用文献
Tanikawa A, Yamasaki T & Petcharad B 2021. Two new genera of Araneidae (Arachnida: Araneae). Acta Arachnol., 70 (2): 87–101,

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