チリイソウロウグモArgyrodes kumadai♀。
2019年8月、茨城にて。
クサグモの網内にて発見。
イソウロウグモ属の中でもかなり大型な種。
チリイソウロウグモ♂。
2019年8月、茨城にて。
スズミグモの網内にて発見。
スズミグモの網上で餌を盗もうとするチリイソウロウグモ幼体。
沖縄島にて。
スズミグモ成体を摂食していたチリイソウロウグモ。
沖縄島にて。
スズミグモの卵嚢を摂食するチリイソウロウグモ。
沖縄島にて。
本種は他のクモの網内にて居候生活を送るが、ホスト種の割合が地理的に異なることが知られており、南西諸島ではスズミグモ、本州ではクサグモの網に居候する割合が大きい(Baba & Miyashita 2005)。また、スズミグモ利用個体群は相対脚長が大きく、クサグモ利用個体群は小さいことも分かっている(馬場 2009)驚くべきことに、ホスト種の違いは網形質を介してチリイソウロウグモの相対脚長における形質分化をもたらした可能性があるという(馬場 2009)。
引用文献
Y. G. Baba & T. Miyashita 2005. Geological host change in the kleptoparasitic spider Argyrodes kumadai associated with distribution of two host species. Acta Arachnol., 54(2): 75-76.
馬場友希 2009. 盗み寄生者チリイソウロウグモの宿主適応に伴う形質分化の仕組み. Acta Arachnol., 58(2): 105-110.
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