2019年8月30日金曜日

タイリクケムリグモ

タイリクケムリグモTrachyzelotes jaxartensis♀。
2019年3月撮影。

本種はこれまでに北アフリカ~コーカサス、ロシア~中央アジア、インド、ハワイ、アメリカ、メキシコ、南アフリカ、中国と他地域で記録されている広域分布種である(WSC 2019)。日本においては1962年に秋田県秋田市で得られた♀1個体と、1970年に神奈川県箱根畑宿で得られた♀1個体に基づき、国内新記録種として報告された(八木沼・新海 1971)。それ以降、群馬・千葉・長野・愛知・岡山・香川・沖縄(渡嘉敷島)の各県で採集されている(新海ら 2018)。
八重山には本種によく似たナンゴクケムリグモT. kulczynskiiが生息する。

タイリクケムリグモ♂。
2019年3月撮影。

タイリクケムリグモ♂。
2019年3月撮影。

(1)タイリクケムリグモ♀背面図
(2)外雌器腹面図
(3)タイリクケムリグモ♂背面図
(4)♂触肢腹面図
(5)♂触肢側面図
Scales=5mm(1, 3), 1mm(2, 4, 5)

タイリクケムリグモの生息環境。

引用文献
新海 明・谷川明男・安藤昭久・池田博明・桑田隆生 2018.CD 日本のクモ Ver. 2018.著
者 自刊.
World Spider Catalog (2019) World Spider Catalog. Version 20.0. Natural History Museum
Bern, online at http://wsc.nmbe.ch, accessed on 2019/04/03. doi: 10.24436/2.
八木沼健夫・新海栄一(1971)分布資料(1)Atypus(57):18.

0 件のコメント:

コメントを投稿