マギイトリノフンダマシCyrtarachne jucunda♀。
2018年7月、西表島にてRK氏撮影。
(西表島新記録として遊絲に投稿済)
南西諸島に分布する「オオトリノフンダマシ」は、ミャンマー産の個体に基づき記載されたC. inaequalisとして誤同定されていたが、C. inaequalisのタイプ標本(syntypes)との比較により新種であることが判明した(Tanikawa 2013)。
タイプ産地は沖縄県名護市。
種小名のjucundaは、「楽しい」「愉快な」「心地が良い」等の意であり、本種の「愛嬌のある外見」に由来するとのこと。
和名の「マギイ(マギー)」は沖縄方言で「大きい、太い」の意。
類似種のオオトリノフンダマシC. akiraiとは、以下の点によって区別可能である:本種の外雌器垂体はオオのそれに比べて細く舌状、♂触肢の栓子(embolus)は湾曲し、中部突片(median apophysis)が小さい。
♀背面図。
外雌器腹面図。
外雌器後面図。
引用文献
Tanikawa, A. 2013. Two new species of the genus Cyrtarachne (Araneae: Araneidae) from Japan hitherto identified as C. inaequalis. Acta Arachnologica 62(2): 95-101.
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