2020年3月14日土曜日

Heptathela helios Tanikawa & Miyashita 2014 


クンジャンキムラグモ


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クンジャンキムラグモHeptathela helios♀。
2020年3月、沖縄本島にて。

沖縄島北部に生息する。
本種は同島に棲息するヤンバルキムラグモH. yanbaruensisの隠蔽種として発見・記載された。ヤンバルキムラグモとの同所的生息地では遺伝的交流が認められず、両者の間には生殖的隔離が成立しているものと考えられる。両種はミトコンドリアCOI遺伝子の塩基配列によって区別可能である他、本種の♀はヤンバルキムラグモの♀よりも体サイズが大きい傾向にある。ただし、♀の生殖器形態は両種の識別において役に立たない。また、♂触肢形態にも種内変異がみられ、識別は困難である。

和名のクンジャンは沖縄県北部(国頭)を意味する。
種小名のhelios(ヘーリオス)はギリシャ神話に登場する太陽神であり、任意の命名。

同個体背面図。

同個体正面図。

クンジャンキムラグモの住居。
扉が閉じた状態。


引用文献
Tanikawa, A. & Miyashita, T. 2014. Discovery of s cryptic species of Heptathela from the northermost part of Okinawajima Is., Southwest Japan, as revealed by mitochondrial and nuclear DNA. Acta Arachnol., 63:  65-72.


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